究極のゴールは管理業務の自動化

取引先の処理の概要

管理ロボットが指示を行う取引先には以下の区分があります。
①外部委託倉庫
「管理ロボット」から出庫指示、入庫予定を伝達し、倉庫では「管理ロボット」に出庫報告、入庫報告を行います。

 

②仕入先
「管理ロボット」から受注を受けて商品の出荷を行い、「管理ロボット」に出荷報告を行います。

 

③外注先
外注先の処理は少し複雑です。
・「管理ロボット」より支給品の明細を取得し、支給品の納品・検収を行い、「管理ロボット」に受入検収報告を行います。
・受領した支給品を生産投入した際に、「管理ロボット」に資材投入報告を行います。この報告は一定条件下で省略することができます。
・製品が完成して、出荷した時点で完成報告「を管理ロボット」に対して行います。

 

(作成中)

 

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取引先での管理ロボットの使用

この事例では、取引先でも「管理ロボット」の機能を使用する前提でいます。
取引先では「管理ロボット」より送られたURLをアクセスすると、「管理ロボット」から送信された「伝達情報」が表示され、それに出荷、入荷等の処理実施のサインをチェックするだけで報告も完了します。
しかしながら、取引先の事情や力関係によって、取引先が「管理ロボット」を使ってくれるかどうかはわかりません。
これについては、別途詳細に検討していきます。

 

取引先での管理ロボット使用のハードルについて

外部委託倉庫での処理

受注を受けると、「管理ロボット」は以下の出庫指示、入庫予定通知を外部倉庫に対して行います。
①在庫を保有する製品Y群の出荷指示
②製品Y群のほ生産に使用し、部品在庫として保有する部品L、N、Pの外注先への出庫指示
③外注先へ出庫した数量と同数の部品K、N,、Pの入庫予定(同数を管理ロボットが自動発注)
④外注先で完成した製品Y]群の入庫予定

 

この出庫指示を受けて、外部委託倉庫では以下の処理を行います。
①製品Y群を得意先であるC社の指定した配送先に向けて出荷します。
②部品L,N、Pを支給先の外注先の指定した配送先に向けて出庫します。
出庫処理の結果は「管理ロボット」に報告されます。

 

また、外部倉庫では以下の入庫を受け、入庫処理を行い、「管理ロボット」に報告します。
①仕入先からの仕入部品L、N及び得意先からの支給品Pの受入検収
②外注先からの完成した製品Y群の受入検収。

 

一見複雑に見えますが、外部委託倉庫では出荷指示や入庫予定に従って処理を行うだけなので、何も考える必要はありません。

仕入先の処理

「管理ロボット」は受注を受けて、受注製品の生産に必要な外注先への支給品をそれぞれの仕入先に対して行います。支給品には、外注先に直送する部品、A社外部委託倉庫に納入する部品がありますが、仕入先にとっては配送先が異なるだけで処理に違いはありません。

 

仕入先ではこA社からの発注(仕入先にとっては受注)に基づき出荷を行い、「管理ロボット」に報告をします。
仕入先がA社の発注品をどのように調達するかについてはA社は管理しません。もし仕入先が「管理ロボット」を使っていたら、それは仕入先の「管理ロボット」の役割です。

 

外注先での処理

「管理ロボット」は外注先に対して以下の指示、伝達を行います。
①生産指示(外注先への発注)
②支給品支給通知

 

外注先ではこれを受けて、以下の処理を行います。
①支給通知を受けた支給品の受入検収処理を行い「管理ロボット」に報告します。
②支給品を生産投入して、投入報告を「管理ロボット」に行います。
③製品が完成したら指定された納品先へ出荷を行い、「管理ロボット」へ報告をします。

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