究極のゴールは管理業務の自動化

当セクションの概要

1.事例について

当セクションでは、ファブレス製造業である成長初期のベンチャー企業であるA社を事例として、具体的な業務の流れと直面する課題を具体的に検討していきます。

 

A社は実在の会社では無く、長年にわたるコンサルティング経験より生み出した、平均的な中小の量産型製造業の姿を描いたものであり、特定の実在する企業をベースにしたものではありません。
当セクションでは、この、架空の企業であるA社の業務の流れが、システムの発展段階に応じてどのように変わり、それぞれのステージでどのような課題があるかを明らかにしています。

 

2.事例概要と詳細事例について

この事例のA社は成長初期のまだ小規模な企業ですが、事例の内容はかなり複雑で細かくなっています。事例としては細かいと思われるかもしれませんが、実際に企業の現場では日々このような業務が行われており、そうでなければビジネスは成り立たないのです。
この章は、製造業の方で、管理業務の改善を行いたいと意欲を持っている方に読んでいただければ、役に立つヒントは必ずあると思いますが、そうでなければ頭が痛くなってくるかもしれません。

 

そのような方は、本文(ファブレス企業の事例概要)に記載したポイントだけを読んでいただたいた方が、むしろ全体を理解できるかもしれません。

 

3.当事例の目的

皆様にご理解いただきたいのは、小規模な企業であっても実際に行っている業務はこれだけ複雑だということです。そしてこのような複雑な業務を、日本企業の現場は苦労しながらもこなしているということです。

 

しかしながら、多くの企業の現場を見てきた経験からは、日々の業務に追われる現場では、自分たちが日々行っていることが全体的にどのようにつながり、どのように業務が流れているかを、必ずしも理解している訳ではありません。

 

当セクションでは、ファブレス製造業を事例として、多くの企業で行われている日々の業務とその問題点を体系的にご提示しています。
管理業務の改善を行うためには、自社の現状を正しく把握することが必要です。当セクションはその一助となることを目的としています。
そして、現状を正しく理解することが、当サイトの究極のゴールである「管理業務のAI化・ロボット化」につながるのです。

 

4.事例の自社への応用

当セクションでは、管理業務で起こり得る課題を具体的にイメージするために、事例も出来るだけ具体化し、ファブレス製造業という事業形態に絞って深掘りをしています。
この事例で記載する課題は量産型のファブレス製造業についてはその多くは共通し、また、自社生産を行う量産型製造業に共通する課題も少なくありません。
また、量産型製造業以外にも共通する課題は多々あります。
しかし、ビジネスのパターンが異なれば、当然そのビジネスに共通の課題もあります。
その場合は、「ファブレス製造業以外への事例の応用」の記載を参考にして、ここに記載した事例を自社の事例に書き換えて、何が違うのかを考えてみてください。

 

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事例詳細記事一覧

当サイトで掲げる事例について(作成中)

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A社の事業と業務の概要

A社では以下の製品群を受託生産しており、それぞれの得意先に販売しています。1.製品X群得意先B社からの受託生産品。受注の都度生産を行い、在庫を持たない完全受注生産。用途により複数のモデルがあります。2・製品Y群得意先C社からの受託生産品。C社固有の仕様であり、他社には販売は行えないために、受注生産が...

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ERP導入以前

A社では、販売管理、在庫管理、購買管理等それぞれの領域に、市販のPCパッケージを導入してはいますが、事務作業や管理業務の多くを手作業に頼っています。このような状況は中小企業の中でも比較的規模の小さな企業には一般的にみられる状況です。このような状況においては、事務作業、管理業務はどのように行われている...

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ERPの導入

ERPを正しく導入すると、確かに「ERP導入以前」に掲げた課題の多くを解決することができます。しかし、全ての問題が解決する訳ではありません。一般的にはERP導入をしても残る課題はいくつもあります。これらの課題が残る理由としては以下のものがあります。1.導入したERPの機能としてサポートされていないも...

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管理ロボットの登場

もしAI・ロボットがA社の管理業務を行ってくれたら、A社の業務はどうなるでしょう。業務の内容を細かくひも解いていくと、何と、管理の無人化が出来るのです。ここからこのAI・ロボットを「管理ロボット」と呼ぶこととします。興味があれば読み進んでみてください。「管理ロボット」は取引先との連絡も、在庫管理も、...

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